〔景況の総括〕

〜製造業ではプラス値が大幅に拡大・非製造業も改善(マイナス値の縮小)を示す〜

◎平成18年12月期の景況(前年同期比)

 全業種DI(良い−悪い)は、3.3と前回9月調査▲11.1と比較すると14.4ポイント上昇を示している。参考として前回9月調査の広島県全体の全業種DI▲9.8と比較しても尾道市の景況感は良い水準で推移している。

 業種別では、製造業4業種のうち、合成樹脂・ゴム製品、造船・同関連の2業種で高いプラス値の結果となり、特に造船・同関連が大幅に好転を示し、全体としては製造業DIは21ポイント上昇し、26.3(前回調査5.3)とプラス値が大幅に拡大する結果となった。DI方式調査を採用した平成14年3月以来、過去最高水準の結果を示した。

 非製造業では、小売業で悪化、建設業で横ばいを示したが、消費財卸売、生産財・資本財卸売、運輸・サービス業で好転を示し、非製造業DIは10.9ポイント上昇し、▲7.3(前回調査▲18.2)とマイナス値を縮小させた。

 

平成18年12月期 −景況DI−
(   )内は前回調査<平成18年 9月期>の割合
  増加 不変 減少 DIポイント
全業種 18.3%(7.9%) 66.7%(73.0%) 15.0%(19.0%)  3.3(▲11.1)
製造業 36.8%(15.8%) 52.6%(73.7%) 10.5%(10.5%) 26.3( 5.3)
非製造業 9.8%(4.5%) 73.2%(72.7%) 17.1%(22.7%) ▲7.3(▲18.2)




◎平成19年 1月〜3月の先行き見通し

 全業種DI(良い−悪い)は、10.0と前回9月の調査による18年10月〜12月の先行き見通し(1.6)より8.4ポイント上昇し、全体として、先行き見通しにおいても明るさが窺える。

 業種別では、製造業4業種は、食品以外の3業種(機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品、造船・同関連)で大幅にプラス値の拡大又は、継続的にプラス値での推移を示したことから、製造業DIは31.5(前回調査15.8)と15.7ポイント上昇し、プラス圏で推移し、先行き見通しにおいても、引き続き好転を見込んでいる。

 非製造業では、生産財・資本財卸売、運輸・サービス業、建設業で改善を示したことにより、非製造DIは0.0(前回調査▲4.6)と改善の見通しを示したが依然として先行き見通しに対して慎重さが窺える。


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