〔景況の総括〕
〜製造業・非製造業共にやや停滞感が窺える〜
◎平成16年 12月期の景況(前年同期比)
全業種DI(良い−悪い)は、▲15.6と前回9月調査▲1.4と比較すると14.2ポイント下降を示している。
参考として前回9月調査の広島県全体の全業種DI▲10.1と比較しても尾道市の景況感はやや悪い水準で推移している。
業種別では、製造業では造船・同関連、機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品、食品の4業種全てで悪化 を示したことから、全体として製造業DIは36.1ポイント下降し、▲11.1(前回調査25)という結果となり、停滞感が窺える。
非製造業では、建設、生産財・資本財卸売、運輸・サービスの3業種で好転を示したが、 消費財卸売、小売で悪化を示し、非製造業DIは5.4ポイント下降し、 ▲16.9(前回調査▲11.5)とやや悪化を示した。
業種別では、製造業では造船・同関連、機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品、食品の4業種全てで悪化 を示したことから、全体として製造業DIは36.1ポイント下降し、▲11.1(前回調査25)という結果となり、停滞感が窺える。
※悪化要因
−食品−
・
前月と比較すると、生産額・受注額は増加したが、前年同月比と比較すると減少している。
その為、販売価格を下げて販売量を増やさざるを得ない状況である。
・ 原材料仕入れ価格の値上げが続く一方、販売額は数ヶ月下降気味である。
・ 原材料仕入れ価格の値上げが続く一方、販売額は数ヶ月下降気味である。
非製造業では、建設、生産財・資本財卸売、運輸・サービスの3業種で好転を示したが、 消費財卸売、小売で悪化を示し、非製造業DIは5.4ポイント下降し、 ▲16.9(前回調査▲11.5)とやや悪化を示した。
※改善要因
−建設−
・
台風災害の補修・改修工事が増加した。但し、資材仕入れにおいて、特に石油化学製品の値上がりが顕著であり収益性は低い。
・ 工事の大小を問わず、自社での設計及び施工を一連して行うというスタイルで受注確保に努めた結果、まずまずで推移している。小規模工事の増加に伴い、やや人手不足の感がある。
・ 工事の大小を問わず、自社での設計及び施工を一連して行うというスタイルで受注確保に努めた結果、まずまずで推移している。小規模工事の増加に伴い、やや人手不足の感がある。
※悪化要因
−小売−
・
不況感、暖冬等でバーケンが早期化する等、経営環境は厳しい。
増加 | 不変 | 減少 | DIポイント | |
---|---|---|---|---|
全業種 | 10.4%(15.3%) | 63.6%(68.1%) | 26.0%(16.7%) | ▲15.6(▲1.4) |
製造業 | 16.7%(35.0%) | 55.6%(55.0%) | 27.8%(10.0%) | ▲11.1(25.0) |
非製造業 | 8.5%(7.7%) | 66.1%(73.1%) | 25.4%(19.2%) | ▲16.9(▲11.5) |
◎平成17年 1月〜3月の先行き見通し
全業種DI(良い−悪い)は、▲20.8と前回9月の調査による16年10月〜12月の先行き見通し(▲1.3)より19.5ポイント下降し、
依然として先行き見通しに対しては慎重な姿勢が窺える。
業種別では、製造業で、機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品において改善傾向を示したものの、食品及び造船・同関連で悪化の見通しを示した。 製造業DIは▲11.1(前回調査8.7)と見通しの改善には至らなかった。
非製造業では、建設及び生産財・資本財卸売で横ばいを示したが、他の業種で悪化傾向を示した。 特に小売においては▲52.9(前回調査0.0)と大きく悪化傾向を示し、厳しい経営環境が窺える。 非製造DIは17.8ポイント下降し▲23.7(前回調査▲5.9)となった。
業種別では、製造業で、機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品において改善傾向を示したものの、食品及び造船・同関連で悪化の見通しを示した。 製造業DIは▲11.1(前回調査8.7)と見通しの改善には至らなかった。
非製造業では、建設及び生産財・資本財卸売で横ばいを示したが、他の業種で悪化傾向を示した。 特に小売においては▲52.9(前回調査0.0)と大きく悪化傾向を示し、厳しい経営環境が窺える。 非製造DIは17.8ポイント下降し▲23.7(前回調査▲5.9)となった。