〔景況の総括〕

〜製造業・非製造業共にやや停滞感が窺える〜

◎平成１９年６月期の景況
　全業種ＤＩ（良い−悪い）は、▲５．４と前回３月調査５．０と比較すると１０．４ポイント下降を示している。参考ではあるが前回３月調査の広島県全体の全業種ＤＩ▲６．２と比較するとほぼ同水準で推移している。

　業種別では、製造業４業種のうち、合成樹脂・ゴム製品、造船・同関連の２業種で高いプラス値の結果となったが、食品、機械・金属製品の２業種が下向き、全体としては製造業ＤＩは１１．７ポイント下降し、１３．３（前回3月調査２５．０）とプラス値の幅を縮小する結果となった。

　非製造業では、小売業、消費財卸売、生産財・資本財卸売、運輸・サービス業で悪化を示し、非製造業ＤＩ は７．２ポイント下降し、▲１２．２（前回調査▲５．０）とマイナス値の幅を拡大させた。
　特に、建設業では、▲４０．０（前回調査▲４０．０）とマイナス値が大きく、依然として厳しい環境が窺える。

 

平成19年6月期　−景況ＤＩ−
（   ）内は前回調査＜平成19年 3月期＞の割合
  増加 不変 減少 ＤＩポイント
全業種 12.5%（18.3%） 69.6%（68.3%） 17.9%（13.3%） 　▲５．４（５．０）
製造業 20.0%（35.0%） 73.3%（55.0%） 6.7%（10.0%） １３．３（２５．０）
非製造業 9.8％（10.0%） 68.3%（75.0%） 22.0%（15.0%） ▲１２．２（▲５．０）

尾道市の景況の推移（グラフ・表）



◎平成１９年　７月〜９月の先行き見通し
　全業種ＤＩ（良い−悪い）は、▲７．２と前回３月の調査による１９年４月~６月の先行き見通し（▲３．４）より３．８ポイント下降し、全体としては、先行き見通しにおいては慎重さも窺える結果となった。

　業種別では、製造業ＤＩは、６．６（前回調査１５．０）と８．４ポイント下降し、プラス値の幅を縮小した。先行き見通しの改善には至らなかったが、引き続いてプラス圏での推移を見込んでいる。

　一方、非製造業では、消費財卸売、生産財・資本財卸売、運輸・サービス業で改善を示したものの、建設業、小売業で悪化を示したことにより、非製造ＤＩは▲１２．２（前回調査▲１２．８）と引き続き先行き見通しに対しても厳しさが窺える結果となった。


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