〔景況の総括〕

〜製造業ではプラス圏で推移が続く・非製造業も改善を示す〜

◎平成18年 6月期の景況(前年同期比)

  全業種DI(良い−悪い)は、▲1.7と前回3月調査▲9.2と比較すると7.5ポイント上昇を示している。 参考として前回3月調査の広島県全体の全業種DI▲6.1と比較しても尾道市の景況感は良い水準で推移している。

 業種別では、製造業では食品、機械・金属部品、合成樹脂・ゴム製品の3業種で好転を示したが、 造船・同関連で悪化を示したが、全体としては製造業DIは▲0.8ポイント下降し、15.8(前回調査16.6) とほぼ横ばいという結果となった。原材料価格高騰の転嫁状況等にバラツキがあるものの製造業では継続してプラス圏での推移であり、 引き続き緩やかな回復の兆しがみられる。

 非製造業では、建設業で悪化、運輸・サービス業で横ばいを示したが、消費財卸売、生産財・資本財卸売、小売業で好転を示し、 非製造業DIは9.2ポイント上昇し、▲10.0(前回調査▲19.2)と若干であるが改善した。

 

平成18年 6月期 −景況DI−
(   )内は前回調査<平成18年 3月期>の割合
  増加 不変 減少 DIポイント
全業種 11.9%(7.7%) 74..6%(75.4%) 13.6%(16.9%) ▲1.7(▲9.2)
製造業 26.3%(22.2%) 63.2%(72.2%) 10.5%(5.6%) 15.8(16.6)
非製造業 5.0%(2.1%) 80.0%(76.6%) 15.0%(21.3%) ▲10.0(▲19.2)




◎平成18年 7月〜9月の先行き見通し

  全業種DI(良い−悪い)は、0.0と前回3月の調査による18年4月〜6月の先行き見通し (3.3)より3.3ポイント下降し、全体としては依然として先行きに対して慎重さが窺える。 又、先行き見通しに対しては、製造業と、非製造業では対照的な結果となっている。

 業種別では、製造業の4業種は、プラス圏での推移(但し造船・同関連においては0への改善)を示したことから、 製造業DIは21.1(前回調査12.5)と8.6ポイント上昇し、継続してプラス値で推移した。

 非製造業では、小売業では改善、運輸・サービス業では横ばいであったが、他の3業種で下降を示したことにより、 非製造DIは▲10.0(前回調査0.0)と10.0ポイント下降し、依然として厳しさが窺える。


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