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〔景況の総括〕

〜製造業・非製造業共に改善を示す〜

◎ 平成17年 6月期の景況(前年同期比)

  全業種DI(良い−悪い)は、▲4.4と前回3月調査▲16.9と比較すると12.5ポイント上昇を示している。 参考として前回3月調査の広島県全体の全業種DI▲12.2と比較しても尾道市の景況感は良い水準で推移している。

 業種別では、製造業では食品、機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品の3業種で改善を示したことから、 全体として製造業DIは2.6ポイント上昇し、14.3(前回調査11.7)という結果となり、 原材料価格高騰の転嫁状況等にバラツキがあるものの穏やかな回復の兆しがみられる。


−経済動向調査産業別コメント−
◇製造業
  • 建設機械の受注台数が増加したことにより非常に活況である。 現在各メーカー共に、安定した生産を予定しており、今後しばらくは安定した受注が見込まれる。(機械・金属製品)
  • 鋼材をはじめとして、原材料仕入れ価格が上昇し収益を圧迫している。(造船関係)
  • 原材料仕入れ価格の値上がり傾向が続き、逆に製品価格は下降傾向。今後同様の傾向での推移が続くと思われ、 『売上げ・利潤追求』に努力が必要である。(健康食品)

非製造業では、運輸・サービスで悪化を示したが、建設、小売の2業種で好転を示し、 非製造業DIは13.2ポイント上昇し、▲12.7(前回調査▲25.9)と厳しい状況のなか改善の動きがみられる。
◇非製造業
  • 官公庁を中心に新規受注が減少。『民間工事』の受注でカバーし辛うじて保っている。全般的には先行きは不透明。(建設)
  • 売上げ数が伸びても、販売価格が下降しているため、売上げは伸ばせにくい状況。 デジタル家電やオール電化の補助金制度に期待を寄せている。(家電製品販売)

 

平成17年 6月期 −景況DI−
(   )内は前回調査<平成17年 3月期>の割合
  増加 不変 減少 DIポイント
全業種 11.8%(9.9%) 72.1%(63.4%) 16.2%(26.8%) ▲4.4(▲16.9)
製造業 28.6%(23.5%) 57.1%(64.7%) 14.3%(11.8%) 14.3(11.7)
非製造業 4.3%(5.6%) 78.7%(63.0%) 17.0%(31.5%) ▲12.7(▲25.9)




◎ 平成17年 7月〜9月の先行き見通し

  全業種DI(良い−悪い)は、0.0と前回3月の調査による17年4月〜6月の先行き見通し (▲7.3)より7.3ポイント上昇し、先行き見通しに対してもやや明るさが窺える。

 業種別では、製造業で、合成樹脂・ゴム製品において改善傾向を示したものの、機械・金属製品及び造船・同関連で悪化の見通しを示した。 製造業DIは4.8(前回調査20.0)とブラス値ではあるが、下向いた。

 非製造業では、5つの業種全てで改善を示し、非製造DIは▲2.1(前回調査▲14.8)と大きく上向いた。


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