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〔景況の総括〕

〜製造業・非製造業共に好転の兆し、特に非製造業では5業種全てが改善を示す〜

◎平成15年12月期の景況(前年同期比)

全業種DI(良い−悪い)は、▲15.1と前回9月調査(▲25.5)より、10.4ポイント上昇し、改善を示した。 参考として前回9月調査の広島県全体の全業種DI ▲19.8と比較すると、尾道市の景況は若干ではあるが良い水準で推移している。

業種別では、製造業で機械・金属製品、合成樹脂・ゴム製品で大幅な悪化を示したが、食品で好転を示したことから、 全体として製造業DI は4.2ポイント上昇し、0.0(前回調査▲4.2)と改善を示し、 前年同期▲19.2と比較しても、上向きで推移していることが窺える。

※改善要因
−食品−
大きな変化はないが販売強化と新商品開発により増収・増益を見込む。
※悪化要因
−造船・同関連−
仕事量は多いものの、小型船の為、受注額・採算性共に減少。
又、一部材料の高騰もあり、採算性を悪化させた。


非製造業では、5業種全てにおいて好転を示した。非製造業DI は12.9ポイント上昇し、▲20.0(前回調査▲32.9)と改善を示し、 前年同期▲27.5と比較しても、上向きで推移している。

※改善要因
−サービス業−
イベント開催による好影響もあり、多少回復が見られた。

−生産財・資本財卸売業−
中国への鋼材の輸出が好調で推移。

−小売業−
地上波デジタル商品・関連品の関心度が高く売上げに貢献した。


平成15年12月期 −景況DI−
(   )内は前回調査<平成15年9月期>の割合
  増加 不変 減少 DIポイント
全業種 6.1%( 4.3%) 72.7%(66.0%) 21.2%(29.8%) ▲15.1(▲25.5)
製造業 12.5%(12.5%) 75.0%(70.8%) 12.5%(16.7%) 0.0( 4.2)
非製造業 4.0%( 1.4%) 72.0%(64.3%) 24.0%(34.3%) ▲20.0(▲32.9)




◎平成16年1月〜3月の先行き見通し

全業種DI(良い−悪い)は、▲12.0と前回9月の調査による15年10月〜12月の先行き見通し(▲4.3)より7.7ポイント下降し、 先行き不透明という結果となった。

業種別では、製造業で、食品において改善傾向を示したものの、機械・金属製品及び造船・同関連で悪化の見通しを示した。 製造業DI は12.5(前回調査12.5)と改善には至らず横ばいの見通しとなった。

非製造業では、建設、小売で改善の見通し、生産財・資本財卸売で横ばいを示したが、他の業種で悪化傾向を示した。 特に消費財卸売においては▲30.8(前回調査7.7)と大きく悪化傾向を示し、厳しい経営環境が窺える。

非製造DIは9.5ポイント下降し▲19.7(前回調査▲10.2)となった。


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