会長挨拶

 尾道住吉会会長として、まずは今般の平成30年7月豪雨によりお亡くなりになられた皆様へ謹んでご冥福をお祈り申し上げます。また、被害を受けられた皆様、避難生活を余儀なくされている皆様へお見舞申し上げるとともに、復旧活動へ尽力いただいている全ての皆様へ感謝を申し上げます。

 『おのみち住吉花火まつり』は元文五年(1740年、江戸中期)に尾道の町奉行に着任された町奉行(平山角左衛門)が、翌年の寛保元年(1741年)に住吉浜を築造され、尾道浄土寺境内にあった住吉神社をこの住吉浜に移して港の守護神とした、平山奉行の功績を称えるためと、住吉浜の問屋の旦那衆が商売の繁盛と海上交通の安全を願って、江戸中期頃から始められた神事です。

 本年も、多くの皆様方からご支援、ご協力を賜りながら尾道の伝統と文化の一つである例祭を継承し、また商都であり海事都市である尾道の繁栄商売繁盛 海上・陸上での安全を祈願し来る7月28日(土)に開催準備をさせていただいておりました。

 しかしながら平成30年7月豪雨が発生し、西日本各地に甚大な被害をもたらし、尾道市におきましても各地で土砂崩れによる道路の寸断、民家、企業、公共施設、公共交通機関への被害が多数発生いたしました。

 特に、尾道市では全市的な断水により、市民生活の根幹とも言えるライフラインが寸断され市民、企業を問わず苦心する状況が続きました。

お陰様をもちまして、本日現在ライフラインは復旧している状況である一方、各所での土砂災害の復旧はまだまだ進んでいない現状でございます。

 その様な中で、当会として神社の例祭たる「住吉神社例大祭」(通称:おのみち住吉花火まつり)を開催することにつきましては、亡くなられた皆様、ご遺族の思い、現在でも被災されている皆様、復旧に尽力されている皆様のことを考えますと、どの判断が正しく、どの結論が間違っているということは考え半ばであり、当会といたしましても開催すべきか否かを考えるには、多くの苦悩がございましたのが本当のところでございます。

 ただ、現状を見渡せば観光都市尾道でありながら、観光客は激減したままです。当会としてできること、皆様に何ができるかを考え、花火開催予定日までの復旧状況を熟慮の結果、打ち上げ時間短縮・行事縮小を行い開催することとさせていただきました。

 県内におきましても、甚大な被害に遭われている地域がある現状であり、様々なご意見がありますことは承知しておりますが、当行事を通して、『被災された方々への慰霊・復興支援』の想いを込め、また、『尾道から元気を発信』できるよう、内容を検討しております。

 本年は、その様な状況もあり、皆様をお迎えするにあたりましては、安全・安心を第一優先に準備をいたしますが、公共交通機関の不便もあるかと存じます。

 特に他市からお越しいただく皆様におかれましては、多数のお客様がご利用されるため、お越しいただいても、お帰りは列車にご乗車いただけない事が予想されます。これらの事実をお伝えしておくこともまた、主催者の責任であると思っております。また、お車でのご来場につきましても、交通渋滞が予測されますので、乗り合い等により、渋滞緩和にご協力をいただきたいと存じます。
 本年におきましては、市外よりお越しをお考えの皆さまは、交通事情・アクセスを十分ご理解の上、花火の観覧を検討いただきたいと考えております。

終わりになりますが、早期復旧、被害にあわれた全て皆様が少しでも早く普通の生活を取り戻せること、この花火まつりにより、皆さまの心が前向きになるきっかけとなりますことを、願っております。

平成30年 7月23日    尾道住吉会 会長 福井 弘 

                             (尾道商工会議所 会頭)

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